1.魂抜きとは?

魂抜きとは、墓じまいや戒名によるお墓への名前の追加等でお寺の住職に供養してもらうことです。魂抜きは他にも性根抜き、御霊抜きとも呼ばれており、地域によってそれぞれの呼び方が変わってきます。
お墓を建てて遺骨をお墓へ納骨するときに、お寺の住職にご先祖の魂を宿らせる「魂入れ」というものをおこなってもらっています。
つまり魂抜きとは、お墓へ入っているご先祖様を一旦お墓から別のところに移動してもらうための儀式ということです。
魂抜きをおこなったお墓はただの墓石になり、ご先祖様の眠る場所という役割は消えてしまうことになります。
そのため、墓じまいをおこなう際は必ずこの魂抜きをおこなってお墓の役割を終わらせてあげる必要があるのです。
宗派によっては魂抜きという考えがないため、独自の法要によってお墓をただの入れ物状態にすることがあります。
2.魂抜きはどういうときに必要?

魂抜きは基本的にお墓を動かすような状況の場合に必要となります。
お墓へ新たな戒名の彫刻
今あるお墓へ新たに戒名を彫刻する必要がある場合、魂抜きをおこなうことになります。
戒名は石碑に彫刻するか、墓標に彫刻するかの2つの方法がありますが、魂抜きが必要になるのは石碑に彫刻する場合がほとんどです。
お墓を新しくする
お墓が汚れてしまったり、傷が目立ってきてしまっているといった際にお墓を新たに改葬する場合、魂抜きが必要になります。
ただし、お墓を直接変えたりしない程度の改葬であれば魂抜きは必要ありません。
墓じまいをおこなう
墓じまいでお墓を撤去しなければいけない場合は、魂抜きが必要です。
お墓に埋められている遺骨を取り出すため、事前に魂抜きをおこなわなければなりません。
3.魂抜きの流れ

魂抜きの流れをご紹介いたします。
魂抜きをおこなう前に、事前にお寺の住職や親族への相談をしておくことでスムーズに進めることができるでしょう。
お寺の管理者・住職に相談する
まずはお墓があるお寺の住職に魂抜きについて相談しましょう。魂抜きのスケジュール、どういった服装なのか、お布施の内訳を確認しておきます。
埋葬許可証等の関係により、魂抜きをおこなってもらう場合は必ず墓地の住職である必要があります。
石材店へ相談する
魂抜きをおこなうということはお墓を動かす必要があるということです。石材店へお墓を動かす必要がある旨を伝え、魂抜き時に工事をお願いしましょう。
墓石を動かす工事費用、お寺の住職と決めた魂抜きのスケジュールを石材店へ確認・共有しておきましょう。
親族へスケジュール等を伝える
魂抜きの日時や内容が決まったら、親族へ詳細を伝えます。
親族へ詳細を伝え終えたら、魂抜きの準備をおこなっていきましょう。
魂抜きをおこなう
魂抜きをおこない、供養の開始です。魂抜きをおこなえばそのお墓は入れ物としての役割を終えます。
墓じまいの場合はここで遺骨を移す準備となります。
4.魂抜きの費用は?

魂抜きは供養のひとつになります。そのため、魂抜きをおこなってもらう住職にはお布施が必要です。
お布施は御車代、御膳料等も含めるとおよそ数千円~10万円ほどになります。
住職によってはお布施のみで問題ないという方もいらっしゃるので、実際にどれくらいのお布施が必要になるのかといった確認をしておきましょう。
まとめ
やむをえなく墓じまいを選択される方が増えたことによって、魂抜きについて耳にする機会も増えたのではないでしょうか。
魂抜きにおいて一番大切なことは、やはりご先祖様への気持ちになります。
そのため、魂抜きをおこなう際はできる限り親族一同で参加できるようにしておきたいですよね。
ご先祖様の供養をしっかりおこなうことで、墓じまいもスムーズに進められるでしょう。
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